演劇ユニットYOU企画2012年度春公演
「橋の上の男」
作:ギイ・フォワシイ 訳:山本邦彦
演出:松浦友
出演:パーカーズ(木原アルミ・山谷一也) 氏田敦 山本周
パントマイム+芝居でブラックユーモアの傑作を読み解く!!!
●日時: 2010年6月23日(土)15時30分
24日(日)15時30分
28日(木)15時30分
29日(金)15時30分
<各回20名限定。開場は30分前>
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物語:
橋の上には自殺志願の男。彼の望みは名誉ある死。
そこへ現れるカメラマン。決定的シーンを撮らせてくれという・・。
現代社会にはびこる諦念と生活苦。
マスコミやインテリのロジック(論理)を鋭く刺すユーモア。
1984年に発表されたフランスの劇作家ギイ・フォワシイによる“失業”と“自殺”をテーマにした傑作。
今回は二人芝居ながら、パントマイムのパーカーズやYOU企画の看板俳優山本周、
そして劇団冬芽舎のベテラン氏田敦を起用した、実験的かつウェルメイドな作品です。
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■ギィ・フォワシイ:1932年北アフリカダカール生まれ。
代表作に1965年、『事件』(L'Evenement) *アンドレ=ルイ・ペリネッティ演出
1971年、『相寄る魂』(COEUR A DEUX) *ジャン=ピエール・ミケル演出、など。
彼の作品に登場する人物は、大抵、ごくありふれた一般の市民たちであるが、抑圧された
その心の奥にひそむ狂気を、独自のユーモアで描くところにフォワシイの魅力がある。
ギィ・フォワシイ・ シアター
■演出より
この作品の中でもっとも取り上げたい、と思ったのは失業でした。
仕事というのは本来、もっと喜びを生み出せるものなのに。
現代では、生きていくための、お金を稼ぐためのものになってしまっています。
あるとき、日雇いの1日バイトで配送の工場に行きました。
同じ年代の人や自分より年上の人たちが多数働いていることにも驚きましたが、何よりもその人たちの眼が、死んでいたのです。
空ろで、疲れていて、何よりもコミュニケーションを取ったり、喜びを感じたりすることに不得手なように感じました。
今回、演出家として重きを置くのは、大道芸としての演劇です。
何の装置も用いず、何の照明や音響も用いず、ただ四人の芸のみで物語を、芝居を進行していく。
そう、台本は二人芝居なのに、四人も俳優が居るところに今回の企画の面白さはあります。
時には観客を巻き込み、観客に向かって語りかけながら、仮想橋の上で大道芸を披露するかのように二人の男の物語を語っていく。
ご期待ください。
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